夢はいつかは醒めるけど、はかなく切ない夢の時を生きて行こう


記事のアーカイブ

2011年06月13日 12:56

露草の 雨上がりたり 小休止

今日は雨が上がって、小休止といったところだろうか。 紫陽花は生き生きとしているが、昼咲月見草は雨に濡れてうなだれている。 雨もほどほどに降ってくれればありがたいけれど、自然は人間の都合なんて考えてくれないから困る。 そういう人間だって、自然のことなんか考えていないが。 露草が咲いている。 どうということもない花だが、鬱陶しいこの時期に鮮やかな色はほっとする。

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2011年06月08日 12:53

ツー・ストライク、ノー・ボール

50年も前のことだが、NHKで「ホームラン教室」というホームドラマが放送されていた。 記憶はほとんどないが、出演者の名前を見ると当時見ていたような気がする。(小柳徹・牟田悌三・古賀さと子・柳沢慎一) テーマソングも憶えていないがデータによると「ツー・ストライク、ノー・ボール それでもにっこりまけないぞ」というフレーズがある。 テレビドラマには関係ないが・・・ 長い間生きていると、「ツー・ストライク、ノー・ボール」という場面が何度もある。 追い込まれてしまって次の一球で三振し、最悪それでゲームセットということもあるだろう。 けれどそんな時こそ「それでもにっこりまけないぞ」と心を奮い立たせたい。

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2011年06月05日 11:59

桃色夏椿

随分昔のことなので、いつ頃買ったのか忘れてしまった。 今にも折れそうなか細い苗木だった。 たしか通販でかったと思うが、説明書には3・4年は咲かないと書かれていた。 忘れた頃に丸いピンクの蕾をつけた。 年々大きくなって、蕾の数も増えた。今では見上げる高さに成長し、枝一面に花が咲くようになった。 一面に花が咲いても、なぜか淋しげでひっそりとしている。 椿と同じように咲いたまま散っていく。 その淡い色とあいまって、はかなくてせつなくて、花の命の短さを嘆いているかのようだ。  

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2011年05月31日 11:30

ユキノシタ

雨が上がって今日はとてもいい天気。 雨をたっぷり吸った花たちも、生き生きしている。 台風に備えて取り込んでいたマチルダも、太陽の光を浴びて一層艶やかだ。 先に花の終わった薔薇は、もう鮮やかな新芽が出ている。 もちろん元気なのは花だけではない。 あちこちに生えている草は、雨が降るたびに伸びて元気になる。少しずつ草引きをしても、一通り終わる頃には初めのところは、もう生えている。 けれど草のことを気にしていたら、田舎では暮らせない。 草だって一生懸命生きているのだから。 普段何気なく見ているどこにでもある草も、植木鉢に植えるとなんとなくかっこうがつく。 「ユキノシタ」はさりげなくかれんで、とても草と

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2011年05月23日 11:19

薔薇の雫

今日は朝から雨。 薔薇(マチルダ)が咲き始めた。 元々花つきのよい薔薇だが、今年はなんと50も。 ピンクのフリルがやさしくて、まるで妖精のようだ。 雨に濡れてちょっとさみしげだが、心癒してくれる。 薔薇はやはり素晴らしい。

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2010年07月13日 11:07

打ち水 縁台 渦巻蚊取り線香

宇宙のどこかに、人類以外に頭脳を持った生命体が存在するかどうか。仮にいたとしても、地球に姿を表わしているかはわからない。 世界各地で報告されているUFO情報も、どれだけ信憑性があるか疑わしい。 それでも人類が月や火星へ行こうとしているのだから、宇宙から地球へやってきても不思議はないのかもしれない。 UFOかどうかはわからないが、最近不思議な光をよく見る。 我が家の勝手口を出て西側を見ると、送電線の鉄塔が建った高い山が見える。 一ヶ月ほど前の夜のこと、勝手口を出ると西の山頂の少し上の空に、きれいに輝いているものがある。 星よりもあきらかに大きく、明るい光だ。動かないので飛行機の類ではないだろう。

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2010年07月08日 11:02

紫陽花の色あせし枝挿しており

紫陽花の 色あせし枝 挿しており   梅雨明けを待つ   通り雨来て   最初に咲き始めた紫陽花は、もう色褪せてきた。 墨田の花火は、元々淡い色だからこんなものだろうか。 名前のとおり、まるで花火が開いたような姿が好きだ。色も濃すぎないのがいい。 どういう経路で我が家に来てくれたのか忘れてしまったが、鉢植えで控えめに咲く。 それでも今年はたくさん咲いた。 最後に楽しもうと花を切ってガラスの器に挿した。ちょっと風情がないが、これはこれでなかなかいい。 ここ数日夕立が続く。まさに「三日よだち」だ。 そろそろ梅雨明けの兆しだろうか。 夕立で思い出したが、岡山に「夕立受山」というなんとも素敵

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2010年06月27日 10:55

紫陽花

あんなにも非情に あんなにもすばやく 誰がレンゲをつみとったのだろう こんなにもひっそりと こんなにもたくみに どうして雨は紫陽花に色をつけるのだろう あしたになる心細さを 紙飛行機に乗せて 部屋から追い出せるなら のどにつかえたきのうを ビールの苦さでごまかして 飲み込んでしまえるなら 紫陽花は儚い色をつけはしないだろう  

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2010年06月08日 16:00

君に何を残せるだろうか

いろんなものができ、随分便利になり、暮らしも快適になった。 お金さえ出せば、いつでも何でも食べられる。 行きたいことろへ行き、ほしいものが手に入る。 人間の欲望にはキリがないから、それでもまだその先を求めて走り続ける。 気づいていないのだ。 便利さや快適さと引き換えに、大切なモノを失っていることに。 新しいものを作り出すために、かけがえのないものを壊していることに。 私たちは君に残せるだろうか。 今あたりまえのように存在しているものを、そのまま残せるだろうか。 突き抜けるような青い空、キラキラ光りながら流れる澄んだ水、頬をかすめていく爽やかな風、瑞々しく輝く緑。 汚れを知らない澄んだ瞳で君が見

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2010年03月31日 15:27

息子へ 新しい旅立ちに

随分長かった。私が思う以上に、お前が一番感じているのだろう。 高校の3年間、2年間の浪人生活。大学と大学院での7年間。なんと12年間も頑張ったのだ。 仕事もしないで自分の好きなことをやってと思う人もいるかもしれないが、なんでも12年間自分を貫き通すのは、そんなにたやすいことではないと私は思う。 長かった学生生活もやっと終わる。 4月からは、週3日とはいえ中学校の非常勤講師だから、今までのようにはいかないだろう。 それでも自分のやりたいことと生活を両立させる道を選んだのだから、私はそれでいいと思っている。 一般企業へ勤めるために、12年間頑張ってきたのではないのだから。 これからが本当の意味で力

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