メインページ > 紫陽花
あんなにも非情に あんなにもすばやく 誰がレンゲをつみとったのだろう
こんなにもひっそりと こんなにもたくみに どうして雨は紫陽花に色をつけるのだろう
あしたになる心細さを 紙飛行機に乗せて 部屋から追い出せるなら
のどにつかえたきのうを ビールの苦さでごまかして 飲み込んでしまえるなら
紫陽花は儚い色をつけはしないだろう
詩
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