夢はいつかは醒めるけど、はかなく切ない夢の時を生きて行こう


鳴く鹿の・・・

2009年12月29日 15:03

鳴く鹿の 声さえ凍てし わが村は
   行く人もなく 声ひそめおり

 

千両の 実を啄ばみし 鳥の目に
   赤く傾く 夕陽見ており

 

南天に 群がる鳥の 声聞きて
   春の支度の 手をとめにけり

 

咲き残る 山茶花の赤 目にしみて
   行く年ははや 残りとてなし

 

初春に 帰る便りも なきわが子
   健やかなると 思い巡らし

 

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